黒蘭の蔵

気に入ったもの、気になったものを放り込んでおく蔵
2011/10/28(金)
久しぶりにメディアリテラシーのお話。
(などと、私が言うのもおこがましいんですが・・・w)


【レポート】山里、神谷浩史、白石涼子も駆けつけた! 『FINAL FANTASY 零式』発売日カウントダウンイベント開催 /マイコミジャーナル

昨日10月27日に発売されたPSP『ファイナルファンタジー零式』の発売カウントダウンイベントレポート記事。
同作に登場するマキナの声を演じた神谷浩史さんら4人の声優陣と、お笑いコンビ・南海キャンディーズの2人を会場に迎え、イベントは盛り上がっていたようです。

このイベントを伝える記事はほかにもあったんですが、複数の大手まとめ系ブログでは下の記事が紹介されていました。
(正確には、下の記事を配信するニコニコニュースのリンクを紹介する書き込みと、それに対するレス)

しずちゃん、声優・神谷浩史に「あんた誰?」と暴言 「FF零式」発売イベント/ハリウッドチャンネル

ハリチャン記事では、南海キャンディーズのしずちゃん(山崎静代さん)の振る舞いを

芸能界一「FF」ファンという山里に対して、興味なさ気な山崎は、好きな魔法を「ピョロリ。死んだら生き返る」と適当。登壇した声優の神谷浩史から野次られると、「あんた誰?知らん」と暴言を吐いていた。

とか、

一方の山崎は、この日のために前日朝7時から並んでいた男性がいるにも関わらず「こんな朝から売るんですか? 大体お店は10時くらいじゃないの?」と企画自体を否定していた。

というように表現しています。

普通に考えれば、物怖じしないキャラのしずちゃんらしいボケだと思いますが、記事の表現からはボケであるという雰囲気は伝わらず、キツい印象を受けます。

そのため、twitterなどを見ると、この記事に触れた人の中には不快に感じた方もいたようです。
勿論、しずちゃんのキャラとボケを理解している人や、声優さんの一般的な認知度は高くないといった反応をしている人も多く見られます。

しかし、ハリチャン記事が伝える、いわゆる“暴言”の部分が一番最初に取り上げたマイコミ記事ではどのように書かれているかというと、

神谷さんに対して「自分、誰? ええ声してんなあ」と失礼発言をした、しずちゃん。山里さんからは「帰れ!モルボル野郎」と一括され、会場は大爆笑

というように、まぁ、文字で見れば失礼な発言に変わりはないんですが(笑)、「誰?」で終わっていないことや相方の山ちゃん(山里亮太さん)のツッコミがあったこと、会場では笑いが起こったというようなことが表現されており、だいぶ違った印象になるのではないでしょうか。

また下の記事では

いよいよ発売!『FINAL FANTASY 零式』発売カウントダウンイベントで山ちゃんがしずちゃんに指南?/よしもとニュースセンター

しかし、トークをしていくうちにしずちゃんが全くFINAL FANTASYについて知らないことが明らかになり、山里は「帰ってくれ!こんなに強烈に水を差しにくるやつがいるとは思いませんでした」と一喝。しかし、しずちゃんは反省することもなく、声優さんたちに向かって「誰?いい声してるね」などと言い放ち、そのあまりの空気の読めなさにお客さんたちも思わず笑ってしまっていました。

というように書かれています。
南海キャンディーズが所属する吉本興業によるレポートですから好意的に書かれている部分もあるかもしれませんが、笑いにつながるやり取りがあったことがうかがえます。

また、ハリチャン記事に対するtwitterでの反応の中で、「事前に出演者のこと調べて来い」、「ゲーム(FF)のこと勉強して来い」、というようなものがありましたが、下のGpara記事では、

『FINAL FANTASY 零式』発売イベント開催!4名の人気声優がゲスト出演 /Gpara.com

(ステージに登場する際、しずちゃんは)
拳を武器に戦う『FINAL FANTASY 零式』の登場キャラクタ「エイト」を意識してか、登場するなり「女エイトです!」と名乗った。

とあるように、自分で調べたのか詳しい人や関係者に教えられたのかは分かりませんが、「FF零式」に登場する武器を使わず拳(体術)で戦うエイトという人物と、現在ボクシングに打ち込んでいる自身とを重ね合わせたような自己紹介をしたようです。
さらに以下のようなやり取りが続きますが、

ところが山里さんは、「静ちゃん、『FINAL FANTASY』プレイしたことあるの?」と指摘。それに対して山崎さんは「エイトって、『FINAL FANTASY VIII』のことでしょ?」と口にしたり、ステージ上の声優陣4人に向かって「誰…?」と発言したりとやりたい放題。最終的に山里さんから受けた「好きな魔法は?」という質問に「ピ、ピョロリ…?」と答えるなど、会場を大いに盛り上げた。

とGpara記事はイベントが盛り上がったと好意的に表現しています。



私はマイコミ記事を読んだあとでハリチャン記事に触れて「随分キツい書き方だなぁ」と感じたんですが、ひとつの出来事に対して、書き手によっては捉え方、伝え方、表現が異なる場合もあるというひとつの例だと思います。
ただエンターテイメント関連の記事では珍しい気もしますね。

ともあれ、このハリチャン記事ひとつだけを前提にした批判や擁護、批判者への批判・擁護などは意味のないことのように思います。
マイコミ記事やGpara記事はホントいいレポートだと思いますので、ハリチャン記事を肴にウニャウニャやるより、両記事を読んでもらいたいですね。

また一方で伝える側も、センセーショナルな表現は人の目を引き、ネタとして話題になりやすいのでブログ等で取り上げやすいのはしょうがないと思いますが、「ほかの記事もあったよ」といったフォローは欲しいですよね。

そして、ハリウッドチャンネルによるレポート記事が、何らかの悪意を込めて書かれたのか、狙って扇情的な表現を用いたのか、ライターさんの色なのかは分かりませんが、こういったイベントに参加できない・していない人のほうが大多数であり、書き手にはそうした人たちに向けて現場の雰囲気をできるだけ正しく伝えてもらいたいですね。

勿論、「会場は盛り上がっていたが、私はつまらなかった」という表現もまた“有り”だと思いますよw


関連記事:
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