黒蘭の蔵

気に入ったもの、気になったものを放り込んでおく蔵
2011/01/30(日)
総プレイ時間25時間以上、トロフィー・ダウンロードコンテンツコンプリートした人による、PS3版の感想です。
個人的に、結構惚れ込んだ作品なので、多少割り引いて読んでもらっても構いません(笑)。

私は最初にコレクションアイテム集めながらプレイしたので、クリアまで15時間ほどかかりましたが、無視すれば10時間以下でもクリアできるようです。
トロフィーの取得もそれほど難しくはないと思います。

ストーリーに関しては、予想できる展開で意外性は乏しく感じ、あっさりというか深みが足りないように思いますが、スタンダードな流れとも言え、大きな不満はありません。

エンディングが2種類あり、十分な確証はありませんが、掲示板等を見ると魔人の能力の成長具合か「魂の記憶」というものの取得具合で分かれるようです。
最初にコレクションアイテム数が不足した状態で一度クリアし、次に全部手に入れて来てから真のエンディングを見るほうがいいでしょうね。
ちなみにセーブデータは3つ作れます。


体験版では滅びた城が舞台でしたが、その外に大きなフィールドが広がっています。
荒涼とした谷や赤く熱を帯びた岩のある地下、水晶がきらめく町や雨が降る遺跡、大きな滝や川が流れる場所など、ほぼシームレス(継ぎ目なし)で移動できます。
エリア内の背景の描画で一ヶ所、ちょっと読み込みが入ることがありましたが、エリアの移動でローディングを感じることはありませんでした。
移動は歩きで、物語が進むにつれてワープポイントが使えるようになります。

風景はよく作られていると感じました。
朽ちた遺跡の外壁、雨に濡れる石畳、山の向こうからこぼれる陽射し、川の中を泳ぐ魚の影や空を飛ぶ鳥の姿もあります。
また、時間の概念があり、王国は夜の風景にもなります。
ただ、遠くの木や水晶などのオブジェクトが近づいていくうちに少しずつ描画されるのは、始めはちょっと気になりました。
あと設定上、“闇”に支配された割にはキレイな景色が多いのが、今思えば不自然とも言えますが、まぁ、キレイなのでいいんじゃないでしょうかw


道を切り開いたり、コレクションアイテムを手に入れるためのパズル要素は、ちょっと迷う場面があるくらいの程よい難易度。
マップをにらみながら、魔人の特殊能力を手に入れていないと関与できないものは後回しにしましょう。

魔人との協力作業は楽しかったですね。
例えば投石器を使って大きな石を投げて壁を壊す場面では、魔人に投石器の準備をさせている間に主人公は石を持ってくるといった具合に、本当に二人で作業している感じがしました。

それは戦闘でも同様で、魔人には戦いやすい敵を狙わせて、主人公は魔人が戦いにくい敵(弓兵や空飛ぶ敵など)を優先的に狙うなどしたり、魔人の特殊能力を活用したりと、協力して効率よく戦えるようになると気持ちがいいです。

ボス戦でも、魔人がエリア内のギミックを作動させている間、主人公はボスの注意を引いておくなど、それぞれの役割を果たす場面があります。
ここでも遠くのほうで魔人が作業しているのが見えると、二人で戦ってる気分になりました。
ボス戦は、場合によっては苦労するかもしれませんね。

戦闘に関して言えば、敵をダウンさせることで使用できるコンビネーションアタックやフィニッシュアタックなども爽快です。
戦いづらい敵もいて、魔人の特殊能力は惜しまず使ったほうがよさそうです。

戦闘中の操作でとっ散らかることが何度かありました。
魔人へはR2+×(PS3表記)でそれぞれ対応した動作を指示できるんですが、特殊能力の発動はR1+×となっており、慣れないとR1とR2を押し間違えることもあり、炎を吐かせるつもりが体力満タンの魔人を回復したりしました。


魔人の動きに関して、移動していると何気ない場所で転んだり、戦闘で特殊能力を発動させる際、技によってはターゲットが動いてしまっていると狙いをはずすことがあったりと、時折もどかしく感じる場面もあります。
しかし、そういった“鈍くさい”ところが魔人のキャラクターだと思いますし、そういった“ままならなさ”みたいなところが本作の魅力というか“味”だと思います。

冒険のパートナーとして必ず力を借りなければならない存在であり、より戦いやすいポジションに誘導したり、別の戦い方を指示したり、追いついてくるのを待ったりすることで、よりコンビの絆を感じさせるのではないでしょうか。

魔人の放置モーションもいくつかあって、かわいかったですね。
始めの郷里大輔さんが魔人の声を当てたトレーラーを見て、その後、銀河万丈さんの魔人を見たときは、正直ビミョーというか違和感を感じましたが、通してつき合うと十分愛嬌のあるキャラクターになっていると思います。


ほかにも、メインテーマやBGM、ボス、ラスボスのデザイン、魔人の記憶で描かれる影絵など、個人的に好きだった点として挙げておきたいですね。

総じて良い作品だと思います。
時間的ボリュームや物語の内容に対する物足りなさ、魔人の挙動へのもどかしさを感じるかもしれませんが、難しすぎず易しすぎず、遊びやすい1本ではないでしょうか。
ダウンロードコンテンツまで含めると、アクションが苦手な方はちょっと苦戦するかもしれません。

売り上げ的には厳しいようですが、とにかくこのまま埋もれてしまうには惜しい作品。
世界観やキャラクターに魅力を感じる方は是非、手にとってもらいたいですね。


関連記事:
『魔人と失われた王国』 DLCまでやり切りました/2011年1月26日
『魔人と失われた王国』 海外サイトレビュー/2010年11月24日


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