黒蘭の蔵

気に入ったもの、気になったものを放り込んでおく蔵
2010/05/21(金)
まずはプレイ日記について。
本編自体はゴールデンウィーク前にクリアしていたんですが、感情移入が強かったせいか、終盤の展開、真犯人がほのめかすセリフでリアルに気分が悪くなってしまい、録画データを見返すのもツラく、更新が滞ってしまいました。

単純にテキスト起こしが大変だったのもありますが(笑)、やはりアドベンチャーゲーム、犯人探しミステリーのプレイ日記はなかなか難しかったです。
真相が分からないうちはどの情報が重要なのかも分からないので、気になった所を詰め込んで長くなってしまいましたね。


ゲームに関してですが、造りはそんなに上質とは言えないでしょうね。
グラフィックや操作性はいろんなレビューで言われているように足りない、一世代前な印象です。
赤いロングドレスを着た人物の膝から上が作られていなかったのはいいにしても、それが見えてしまうカットシーンはどうかと思いましたw

登場人物の顔の皮膚感や表情はまあまあというか、惜しかった気はします。
一部の水面の表現も悪くないと思いましたが、木のモデリングなどは前世代な感じでしたね。
画質はXbox360版の方がいいんでしょうか?


BGMに関して、数が少なく何度も聞かされ気が変になるといったレビューもありましたが、逆に強く印象に残りましたし、曲自体も悪くないと思います。
口笛のヤツは頭に残り、今でも口ずさんだり、口笛吹いたりします。
キャロルの歌も印象的ですね。

SE・音響効果でいうと、常世でのシャドウの声やそのエリア特有の怪奇音(女性のすすり泣く声、赤ん坊の泣き声)は不気味で気持ち悪く、そこは成功と言えるでしょうか。
ただ、ヨークが銃弾をシャドウの頭に命中させるたびに「Yes!」「Great!」とまくしたてるのはうっとうしかったですw
メニュー画面を開く音も、なんであんな不協和音なんかいな?

常世エリアを戦いながら進んでいくのは、後半飽きてきたというか、シャドウのバリエーションもないので余計冗長に感じました。
ボス戦も単調な上に時間がかかるのが難点でしたね。
常世エリアのルートの赤い霧での仕切り方がまた雑というか安易というかw


眠気度や空腹度、疲労度、車のガソリンやワイパー、ヒゲやハエなどのシステムから私がこのゲームに感じたのは“うっすらリアリティ”といったものでした。

本作で住民に危害を加えることはできませんが、そもそもギャングでも無差別に一般市民を殺傷するのは現実的ではないと思います。
ましてやFBI捜査官が市民に危害を加えることは現実的ではなく、だったら最初からできないようにしとけと“うっすら”リアル。
住民に銃口を向ければペナルティが課せられますが、罰金程度で済むという“うっすら”リアル。

マップが使いづらかったのも、文明社会とお別れした状態だからだと解釈しました。
地図はだいたい覚えられると思いますし。


表面的な造りの面では今ひとつですが、やはりキモはストーリーだと思います。
謎めく事件に、個性的な登場人物は、その真実を知りたいという気持ちを引き起こさせます。
冒頭にも述べたとおり、ちょっと感情移入が強かったせいか生理的にキツい描写もありましたが、この結末もありかと思います。
エピローグは良いのと悪いのとが同時に沸き起こるような、「アンビバレント」な感覚の中で泣いていた気がします。
もちろん評価は分かれるでしょうけどね。


やはり寄り道は必須かと思います。
役に立つアイテムが手に入るのもさることながら、住民たちの物語に触れることができるのが楽しかったです。
事件に関わるものもあり、よりストーリーを楽しめると思います。

ただ本編中では具体的には明かされない部分(常世とヨークの関係、レッドツリーなど)もいくつかあります。
最初の頃私は、常世はヨークが捜査の感覚を研ぎ澄ましている状態なのかと解釈していたんですが、その後、ほかの人物も常世に触れる場面があったので違うのかな。

ボスの形態変化なんかも唐突でビックリというか笑えるというかw
でもB級モンスター映画のように、理屈でどうこう言う作品ではないんでしょうけどね。

作品の設定に関してはディレクターSWERY氏による『Red Seeds Profile』ディレクターズブログでいくつか解説されています。
読んでもよく分かりませんでしたが・・・w


当初、海外エンターテイメントサイトIGNでつけられた2/10点という数字が一人歩きしている感がありますが、私はそれほどひどくはないと思いますね。
全て読んだわけではありませんが、その後出された他のサイトのレビューでは、7、8点台も多く出ています。
若干の皮肉もあるのかもしれませんが、カルト的な雰囲気を好意的に評価するものが多い気がします。
まぁ言い換えれば、「人を選ぶ」とも言えます。

勿論、海外では20ドルで販売されていることもあり、値段にしては良い出来、という意味での高評価があるのも事実です。
日本での8000円は確かに高いとは思いますが、好きならば6000円、ちょっとやってみようで4000円出せるソフトかなと思います。

残念ながらネタゲーではなく、普通の面白いゲームでした(笑


PS3『Red Seeds Profile(レッドシーズプロファイル)』 ザックりプレイ日記 その1はコチラ

この記事へのコメント
私もクリアしてみたものの、少し解説不足の点があった気がします。赤い部屋は??なんでザックは髪が急に白くなったのか??ケイスンの犯行理由は??とか。でも、ハッキリいって久しぶりに良いゲームをしたと思っています。ストーリーが良くできていてエピローグは本当に泣けました。低評価の理由が私にはイマイチ理解できません。ああゆう結末もストーリーを引き立てていたと思います。個人的には残念ですけど・・・でも次回作が出たら、絶対買います。
2010/08/03(火) | URL | sou #-[ 編集]
極度の恐怖やストレスで一瞬にして髪が白くなるというのは、実際に起こるどうかは別にしてよくある表現ですね。

赤い部屋とケイスンは謎ですねぇ。
レッドツリーとはどういった存在か明確にされていませんが、その悪意の表れと使者といった解釈でしょうか。
まぁでも、お鍋の中身は見ないままの方が面白いということかもしれません。

アクションシステムやグラフィック部分を重視して低評価するレビューもありますが、仰るとおり、物語が引っ張っていくゲームだと思います。
あの物語展開と結末だからこそ、忘れがたい作品になっているのかもしれません。
次回作も期待したいですね。
2010/08/03(火) | URL | 喜石黒蘭 #gCBQAbbg[ 編集]
凄く読みやすかったです!ありがとうございました!
2015/04/08(水) | URL | よし #-[ 編集]
何かしらのご参考になりましたら幸いです。
お読みいただきありがとうございました!
2015/04/08(水) | URL | 喜石黒蘭 #gCBQAbbg[ 編集]
2015年12月にダウンロード購入して2016年5月にクリアしました!

操作性、画質ともに物足りない感はありましたが、それ以上にストーリーにはまってしまい次はどうなるのかと中毒性が出てましたね(笑)

個人的にはラストのエミリーの扱いがひどいなぁと思いました。

マルチエンティングさえあれば救われたと思いますが…。
2016/05/22(日) | URL | じゅんばぐ #-[ 編集]
クリアおめでとうございます!

やはりストーリーによって引っ張られるタイトルだと思いますね。
クセのある登場人物たちの存在も中毒性の要因になっているのだと思います。

私もエミリーの結末にはつらいものがありましたね。
「ミステリーもの」でもありますから事件解決をマルチエンディングで表現するという手法もある一方で、作り手が自身の考える作品性を重視して決断したとも考えられ、ゲーム的に捉えるか映画的に捉えるかで評価が分かれるところでしょうか。

いずれにしても、「森」の世界でヨークたちと幸せに過ごしていることを願うばかりです。
2016/05/22(日) | URL | 喜石黒蘭 #gCBQAbbg[ 編集]
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