黒蘭の蔵

気に入ったもの、気になったものを放り込んでおく蔵
2009/04/01(水)
フラゲという言葉を耳にされたことがあるだろうか。
ゲームソフトやマンガなどを正規の発売日よりも前に手に入れる行為のことである。
100m走などの陸上競走競技などでは「位置について」「用意」「ドン」でスタートするわけだが、この「ドン」よりも前にスタートを切ることを日本では「フライング」という。
転じて決まった発売日よりも早く商品をゲットすることをフライングゲットと呼び、その省略形をフラゲというのである。

というのが一般に知られるフラゲの解説であるが、実はその語源は全く違うものであると言ったら驚かれるだろうか。
結論から言おう。
フラゲ」の語源は人名からきているのだ。

長文になるが、興味のある方はお付き合い願いたい。
*その語源となった人物の名はエンリケ・フラゲール(Enrique Fragail)、かつてヨーロッパにあったごく小さな国の王である。
その国の名前であるが、実は未だ学会において決着がついていないため、ここでは便宜的に「フラゲール王国」と呼ぶことにする。
ちなみにアホ毛の語源となったイレーネ・アホゲール(Irene Ahogale)とはなんの関係もない。

フラゲール王国は専制君主制であったが、国民生活そのものは比較的安定していたのではないかと考えられている。
しかしエンリケの代になって王国は大きく揺らぐこととなる。
エンリケは大のゲーム好き、マンガ好きであった。
そのために国の財政が圧迫された・・・というわけではない。
確かに一般家庭の平均以上の金額をそれらに費やしてはいたが、国庫全体からすればわずかなものであり、大臣たちは「それで満足できるなら」とむしろ気にかけてはいなかったようである。

しかしある日エンリケは、一つの法律を打ち出した。
すなわち、彼が気になったあるいは気に入ったゲームやマンガはまず国に収め、彼がクリア、読了するまで発売を禁じるといった法律である。
ここからのちに、他の人が正規で手に入れるよりも早く商品を得ることをフラゲると言うようになったのだ。

マンガなどは一日経てば発売されるだろうとお思いだろうが、エンリケが要求するのは一冊や二冊などではないため、後回しにされるものが必ずある。
記録によると、国に収められた半年後にようやく発売されたものもあったらしい。
これはのちに、マンガは一ヶ月後にはすべて発売してよいと改正された。

ゲームはさらに問題で、大作ゲームともなるとクリアまでに一ヶ月はかかり、なお悪いことにこのエンリケ・フラゲール、かなりのやり込み派であった。
ある作品では全ての要素をやり込むのに一年近くかかり、マンガの場合と同様に後回しにされた作品は一層発売が遅れることとなった。
なおゲームに関しては改正されることはなかったようだ。

勿論、エンリケが途中で飽きて積みゲーと認定されたものは発売が許可されるのだが、一方で彼が注目せず正規の発売日に出された作品が巷で評判になると、その作品は彼が満足するまで一時的に販売停止させられることになる。
ちなみに積みゲーの語源となったのがヘインツ・ミゲール(Heinz Miguel)だと多くの方が信じているようだが、実はこれはウソなのでご注意願いたい。

さてこの法律、確かに評判はいいものではなかったが、国が揺らぐ決定打はエンリケその人にあったと言っていい。

あるとき、国民は勿論、家臣たちの間でも前評判の高い超有名大作ゲームが発売されることになった。
当然エンリケはこれに注目し、このゲームは国に収められ、彼がクリアするまで発売停止となった。
幸いにして三ヶ月程度で発売許可が出ることになるのだが、事件はそのあと起きる。

このゲームにいたく感動したエンリケは物語のあらずじどころか結末まで、攻略法から裏ワザそしてやり込み要素までを、家臣たちを集めて語り聞かせた。
そう、今で言うネタバレをしたのである。
これにより遂に家臣たちの我慢は限界に達し、あわれエンリケはその生涯に幕を下ろすことになる。
なお、ネタバレの語源となったアネッタ・バレンタイン(Aneta Valentine)については皆さん既にご存知のことと思うのでここでは割愛する。

以上のようなエンリケ・フラゲールの最期については学会でも決着は見ているのだが、一部にある生存説についても触れておこうと思う。

その始めの部分は多くの説で共通しており、すなわち、家臣たちの怒りを買ったエンリケであるが、命からがら王国からの脱出に成功したというものである。
しかしその後がバリエーションに富んでいる。
一部、紹介しよう。

・王国から脱出した後、フラガールと結婚した。
・子ども達とフラフープやプラレールで遊んだ。
・Wii専用ゲームソフト、「フラジール」の開発に携わった。
・モノレールの開発に携わった。
・かもめ~るを送った。
・ナイチンゲールになった。

こうした生存説は、フラゲをした者が不幸な結末を迎えるということを快く思わない者が唱えているのではないかと思われる。
また、フラゲの語源はエンリケ・フラゲールではなくフライングゲットの略であると広く受け入れられているのも、そうした心理がはたらいているからではないだろうか。

この記事へのコメント
やられました。
途中まで真面目に読んでしまいましたwwwwwww
今日が何の日だということかも忘れてwwwww
ネタバレの語源あたりで、ようやく気がつきました。
フラジールで確信を持ちました。
く、悔しいwww
2009/04/01(水) | URL | りーらい #jQTfdwCM[ 編集]
まさか真面目に付き合っていただいて、ありがとうございますw
いいお客様ですホント (´∀`人)
しかし「ネタバレ」のあたりまでもつとはwww
作った甲斐があったというものですi-237
2009/04/01(水) | URL | 喜石黒蘭 #-[ 編集]
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