黒蘭の蔵

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2016/03/23(水)
ライフ・イズ・ストレンジ01

PS4版『ライフ・イズ・ストレンジ』、とりあえず2周鑑賞し、トロフィーもコンプリートしたので感想を書いておきます。
当然、他機種版との比較はありません。





『ライフ・イズ・ストレンジ』はアメリカ・オレゴン州の架空の港町アルカディア・ベイを舞台に、芸術系の高校に通い写真家を目指す少女マックスを主人公としたアドベンチャーゲーム。
マックスはある時、手に入れた時間を巻き戻す能力を使って、5年ぶりに再会した親友クロエが抱える問題や学校で起きている事件、そしてやがて町を襲う災いに立ち向かうことになります。


ゲームはマックスを操作してエリア内を探索し、人や物にアクセスしながらアイテムや情報集めなどができるパートと、人に話しかけたり、物語を進めることなどで発生するムービーで構成されています。



会話ムービーでは選択肢が現れる場合もあり、プレイヤー自身で選んで会話を進めることになります。
どういった選択であっても物語は進んでいきますが、マックスの時間を巻き戻す能力を使えば別の選択を選んで進むこともできます。
また、一度話を聞くなど、新たに情報を得た後に巻き戻すことで現れる選択肢もあり、ときには物語の進行に必要な場合もあります。

操作パートではポスターや写真、ファイルなどを調べて情報を得たり、ストーリー進行に必要なアイテムを手に入れることができるほか、特定の落書きを消したり、友人のテストの成績を書き変えるなどの変化をもたらす行動もできます。
様々なオブジェクトを調べて得た情報が、のちの物語に重要な意味を持つ場合もあります。

また、操作パートでもリアルタイムでイベントが進んでいる場合があり、これも時間を巻き戻し、対応することで新たな結果を生み出すことができます。



マックスは時間を巻き戻しても移動した先に留まることができます。
例えば上の画像は車が通り過ぎてはねた水が友人のアリッサにかかるところを目撃する場面で、普通に移動していると間に合わないんですが、アリッサの近くまで行き時間を戻すことで彼女にすぐに注意を促すことができます。

前述の通り、どういった選択をしても物語は進みますが、その後の人間関係や物語に影響を与えるものもあり、頭を悩ませるかもしれません。
一旦いろんな選択を試した上で決断するのも、一切巻き戻さないのもプレイヤーの自由。



ゲームオーバーは無く、危機に瀕した場合は時間が止まり、巻き戻しを促されます。
巻き戻しの回数制限などもありませんが、とある場面では能力が使えなくなり、そのまま会話選択をしなければならなくなります。
物語の中でも、テーマとしても重要な意味を持つ場面であり、この辺の制作側の演出というか意図には「なるほど」と感じました。




ストーリーに関しては、プレイ前にはもう少し日常的なものを想像していましたが、クロエのもう一人の親友で行方不明となっているレイチェルの捜索を続けていくうちに、後半にはミステリー、サスペンス色も強くなっていきます。
海外テレビドラマシリーズのような雰囲気もあって引き込まれます。
捜査のための手がかりをまとめたり、暗証番号を入力するような謎解きは特に難しくはないと思います。



物語中盤でマックスは、写真として残された時間にまで意識を飛ばすことができるようになります。
そこで過去のとある出来事を改変したことで、新たな現実が生まれてしまうのですが、この辺のシナリオは正直エグいなと思いましたねw
だからこそここで迫られる厳しい選択には、かなり悩むことになるでしょう。
これもテーマとして、現実に起こり得る問題として考えさせられるシーンでした。

テーマとして、学校やSNS、動画でのいじめ問題やドラッグ、暴力なども扱われています。
特に押し付けがましく感じることはなく、マックスとして行動するプレイヤーが自然に考えられるのではないでしょうか。

最後の決断もまた重たいものです。
どちらを選んでも間違いではないと思うのですが、エンディングの雰囲気的に一方がキレイに終わっている感じもあり、ちょっと不満なところではあります。




グラフィックデザインはリアル調ではなく、テクスチャの色塗りもイラストのようになっています。
背景なども同様にデフォルメしたデザインになっており、統一感があります。

登場人物たちは個性的。
芸術系を志望しているという設定もあり、特にそれぞれ独自のスタイルを持つ女子たちはクールです。
マックスもプレイ前はちょっと地味かなと思っていましたが、結構カワイイですねw


BGMや物語中で音楽を聞いていると言う形で流れるサウンドトラックも良い。
主だったものは穏やかな雰囲気が多い気がしますが、それが不思議な現象が起きている場面で流れていると不安をかき立てられます。

音声に関して、1回目は英語音声・日本語字幕、2回目は日本語音声・字幕でプレイしましたが、特に不満は無いかな。
色々と選択によってセリフに違いが出るため、一連の場面で演技や声のトーンが微妙に一致していないように感じるのは致し方ないところでしょうか。
あと、マックスはいろんなオブジェクトに対して思っていることを言うのでセリフ量がスゴイですね。

操作パートで通りすがりに聞こえてくる会話などは字幕が表示されないため、日本語音声のほうがより理解しやすいと思います。
ただ私が気付いた点で一箇所、「顧(かえり)みない」を「こころみない」と読んでいたのはチェックしておいてほしいところです。




トロフィーは各エピソードクリアとエピソード内で決められた写真を撮ることで獲得でき、コンプは比較的簡単。
撮るべき写真のヒントはタッチパッド押し込みで見られるマックスのファイルで確認できます。

そのまま撮影できるものもありますが、撮れる時間や角度が限られているもの、会話を進めることなどで撮れるものなどあります。




1周クリア後は好きなチャプターから再プレイでき、チャプターメニューにはトロフィー用写真の残り情報も表示されています。
選択結果を上書きしないパラレルワールドプレイも可能。
パラレルワールドでも撮影した写真やオブジェクトなどから得た新たな情報などはセーブされます。

選択結果を変更する再プレイもできますが、当然その後の物語は変化することになります。
私は2周目を新たなセーブデータでスタートしましたが、セーブスロットを別にして選択変更プレイもできたようですね。
私のように1周目の物語に手を加えたくないユーザーへの配慮でしょうか。


総じて、何よりドラマチックなストーリー展開に引き込まれる作品。
マックスもクロエも魅力的で、その関係性も愛おしい。
涙をこらえきれない場面もあり、心に残ります。
社会問題を扱ったテーマ性も気に留めておきたい。

TVドラマや映画のようでもありますが、ユーザーが選択、決断を下すという点でゲームならではの物語体験ができると思います。
プレイ動画で済ませるのではなく、是非、マックスと一緒に考え、行動し、ときに葛藤しながら選択、決断して結末を見届けてもらいたいですね。






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