黒蘭の蔵

気に入ったもの、気になったものを放り込んでおく蔵
2013/10/06(日)


ダウンロード予約していたPS3『rain』。
予約特典として『rain』オリジナルダイナミックカスタムテーマやミニサントラなどがもらえました。
カスタムテーマは雨が降る夜の町で、しばらくすると少年が走って来たり、少女が姿を見せたりします。
ミニサントラは5分弱のBGMメドレーのような感じでした。

ゲームのほうはクリアしまして、トロフィーもコンプできたので感想を書いておこうと思います。
若干のネタバレになり得る記述もあるかもしれません。
ご覧になる方はご注意ください。






『rain』は雨の降る夜の町に迷い込み、姿を失った少年となり、町にうろつく怪物たちの視界を避け、ときにその行動を利用し、同じように透明な姿の少女の後を追って、もとの世界への帰還を目指す3Dプラットフォーミングアクションパズルアドベンチャーゲーム。
ジャンルの表現は私個人の印象です。


基本的なシステムとして、夜の町では主人公、怪物ともに透明の存在で、雨が降っている場所ではその輪郭が浮かび上がりますが、屋根などで雨がさえぎられている場所ではその姿は見えなくなってしまいます。
姿が見えない状態で少年を操作するのは難しく思われるかもしれませんが、歩く際に足跡が残ったり、ホコリが舞ったり、水溜りでは波紋が出たりするのでそれほど見失うことはありませんでした。
走り過ぎて雨の中に出てしまい、怪物に見つかってしまったことはありましたがw



泥の水溜りに入ると雨が降っていない場所でも足だけが浮かび上がります。
操作はしやすくなりますが、怪物の視界に入ると見つかって襲われてしまうため、普通の水溜りで洗い流すことも必要になります。
全身が泥水につかると、同じように全身が見えるようになり、全身が浸かる水場で洗い流す必要があります。


少年は戦う術を持たず、怪物に見つかり襲われると一発でゲームオーバーとなります。
怪物たちの目を盗みながら、屋根のある場所を渡り歩いたり、音で気を引いたり、ときには勇気を出して姿を晒して、町を進んでいきます。



怪物たちにもいくつか種類があります。
多く見かけるのは犬のようなタイプですが、ほかにもキリンというか巨大な馬のようなタイプ、小さいながら群れを作るクラゲのようなタイプ、全身殻に覆われているような突進タイプなどが存在します。

それぞれにパズル的な要素として役割があり、例えば馬は少年を襲うことはなく、その体は雨をさえぎるため、その下に入ることで姿を隠しながら移動することができます。


パズル要素としては町にあるものを動かして道を作る場面もあります。
邪魔なものをどけたり、足場にしたり、スイッチを操作して雨をさえぎるルートを作り出したりします。
ただし怪物の目の前で、動くはずのものがない物が動いていると襲われてしまいます。

操作で戸惑ったところですが、動かせる物を「つかむ」場合、ボタンを押しっぱなしにする必要があります。
ボタン押しっぱなしの状態で、左スティックで物を動かすことになります。



物語が進むと少女とともに行動するようになり、肩車をして少女を高い場所に上らせ、雨をさえぎる場所を作ってもらったり、逆に少年が作ったり、一緒に道をふさぐ重いものをどかしたりできます。
一時的に少女とやや離れて別行動になる場合では、足場を動かしてあげたり、怪物の気を引いたりする必要もあります。

少女のAIは割と賢かったように思います。
当然ですが、少女が怪物に襲われてもゲームオーバーになります。




物語を通して少年と少女を追い続ける大きな人型の指差し怪物が存在します。
この人型に対しても基本的に隠れながら逃げるのみ。
終盤では少女と別行動になってしまい、追われる彼女を救うために早めに行動をする場面もあります。

人型とのチェイスシーンは結構な緊張感がある上、全体を通じて何度もあるので、若干しつこく感じました。
もう少し、ほかの怪物と町のパズルの割合が多いほうが良かった気がします。


パズルの難易度はそれほど難しくは感じませんでしたが、追いかけたり追われたりするシーンでは何箇所か“初見殺し”っぽく感じるところもありましたね。
環境や少女の行動などをちゃんと観察する必要があります。
答えが分かっていても行動が遅かったり、逆に少し待つ必要がある場面もあったりしました。

足場をジャンプして渡って行く、プラットフォーミングの要素もあります。
ゲームは全編、固定カメラとなっており、2、3箇所、距離感や位置関係が分かりづらいところもありました。

体験版でも感じていましたが、全体的に、雨の中で静かに謎解き、というわけではなく、かなりアグレッシブで緊張感のある場面が多くありました。
初めに本作の情報が出たときとは、ちょっと予想と違った感じですが、特にマイナスというわけではないですね。




グラフィック、デザインに関して、寂しくも幻想的な町の雰囲気は良かったです。
雨に濡れた地面に反射する町、教会に咲く赤い花の美しさがある一方、雨で増水した川の不気味さなどもあります。
終盤では町はその姿を変えますが、夢の中の風景のように感じられました。

また、イントロとエンディングの水彩画は鮮やかで、特にエンディングの水彩画で描かれるものは、それまでの雨の降る夜の町との対比もあって良かったです。

BGMに関してはやはり「月の光」が印象深いですね。

ストーリーは比較的、分かりやすい部類だとは思いますが、終盤にいくにつれて様々な不安がよぎる物語で、一瞬ハラハラしたところもありました。
本作を“静かに謎解き”ゲームにしなかった(ならなかった)のは、少年と少女が元の世界に帰りたいと望んでいるからなんだろうなという気がします。


ストーリーは全部で8つのチャプターから成っており、私は本編クリアするのにトータルで約3時間ほどかかりました。
一度クリアしたチャプターはチャプターセレクトから再プレイできます。



本編をクリアすると「記憶たち」と呼ばれるコレクション要素が町に配置されます。
各チャプターごとに3つあり、計24個。
特定の場所に近づくと白く光る球体が浮かび上がり、触れると少年たちの前日譚の断片のようなものが手に入ります。
ちょっとした脇道とか行き止まりがポイントですね。

若干、時間はかかるかもしれませんが、全て集めるとトロフィーが獲得できます。
ストーリーを進めていくだけでもその他のトロフィーは手に入るので、コンプはそれほど難しくはないですね。


世界観や雰囲気は素晴らしい作品。
パズル要素はそれほど難しくはありませんが、追いかけたり追われたりする場面では緊張感があり、判断力が求められ、そういった場面では意外と“死んで覚える”ゲームかもしれません。

1500円という価格は、人によってはもう少し抑えたほうが好まれるかもしれませんが、個人的には妥当だと思います。
雰囲気に惹かれる方、少年と少女がどういった結末を迎えるのか気になる方は、是非プレイしていただきたいですね。




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