黒蘭の蔵

気に入ったもの、気になったものを放り込んでおく蔵
2013/07/10(水)


クリアしてからだいぶ時間が経ってますが感想を。
PSプラスのフリープレイソフトとしてダウンロード版でプレイ、トロフィーコンプ、前作に当たるDS『極限脱出 9時間9人9の扉』クリア済み。
3DS版は未プレイで比較等はできません。
そんな人の感想です。



本作は、閉ざされた施設に連れ去られた主人公シグマとなり、同様に連れ去られた他の人物たちとともに施設から脱出するために様々なパズルを解きつつ、物語の真相に迫っていく脱出アドベンチャーゲーム。


ゲームは物語が描かれるノベルパートと、施設内の閉ざされた部屋から先へ進むための脱出パートで構成されています。
また、脱出パートをクリアすると施設そのものからの脱出のために必要なポイントをやり取りする協力・裏切りゲームがあります。
協力・裏切りゲームは単純にどちらかのボタンを押すというもので、ノベルパートの選択分岐のひとつとして、プレイヤーとしては特に難しく考える必要はありません。
とは言え、裏切りを選択するのはなかなか心苦しく感じましたね。

脱出パートは同行するパートナーを選択することで入れる部屋が変わります。
これも分岐点のひとつであり、特に深く考える必要はありません。
プレイヤーが脱出パズルを解くことに変わりはありませんから。

脱出パートでは部屋の中を探索してヒントやアイテムを手に入れたり、手に入れたアイテムを組み合わせて使ったりしながら、脱出のためのパスワードを見つけることが目標となります。
部屋を見回す操作ではタッチスクリーンのフリック(指でサッと弾くような)操作が使えますが、若干時差があるのがもどかしかったですね。
一応、L・Rで見回したり、スティックでカーソルを操作し○ボタンで調べるなど、ボタン操作でも探索は可能ですが、それでもタッチ操作のほうがやりやすかったと思います。

メモ機能もあります。
画面上にメモエリアを呼び出してタッチスクリーンを使ってメモを取ることができます。
ただし、こちらも処理が遅く感じることが多かったです。
Vita版だとメモを取るよりはSTART+PSボタンでスクリーンショットを撮るほうが楽な場合もあります。



脱出パートでは「EASY」と「HARD」の2つの難易度が選択できます(デフォルトはHARD)。
私はEASYは未体験なんですが、EASYでは同行するパートナーがヒントを出してくれるそうです。
ただしトロフィー条件に、すべての脱出パートをHARDでクリアするというものがあるため、選択する際は注意が必要。
個人的には2、3ヶ所ほど詰まったところがありましたね。


ノベルパートでは先に進むにつれて物語の真相に近づいていきます。
本作の設定として、始めからグッドエンドにたどり着くものではありません。
様々なルートを通り、様々な結末を見ることで、物語の真相にたどり着きます。
最初はゲームの説明や、何を意味しているのか分からないワードなどがあり、ちょっと読んでいくのがダルかったんですが、徐々に背景や物語の輪郭が明らかになるにつれ面白くなっていきました。

物語としては前作「9時間9人9の扉」とは異なった事件ではあるものの、前作の内容の一部が語られていたり、強くつながっている部分もあり、やはり前作をプレイしていたほうがいいかと思います。
余談ですが、プレイしていて結構、前作のストーリーを忘れていると感じました。
前作では繰り返しプレイする際、同じ脱出ゲームをプレイしなければなりませんでしたが、今作ではすべてのルートで異なる脱出ゲームが用意されているので、そこでの不満はありません。

また、フローチャートもあり分岐点から再開することができます。
既読文章のスキップも前作より快適に行えます。
ただ施設の中を移動しているという演出を行うため、簡易マップを移動する様子や扉を開けるムービーが毎回入り、スキップもできないため時間を取られるのはわずらわしかったです。



物語自体は非常に楽しめました。
一応、書いておきますが前作同様、SFチック、オカルティックな内容が含まれたミステリーです。
次々と浮かび上がる謎や、明らかになる事実、繰り返しプレイすることによって描かれる奇妙な感覚とさらなる展開がありました。
そして、たどり着いた真相には驚かされると同時に、それまで描かれていた内容に納得のいく部分が多くありました。
ただ前作同様、真の結末には続編をにおわせるところがあります。




登場キャラクターのグラフィックは3Dモデルになっており、一部でカットシーンとして動く場面もあります。
感想としては特に良いとも悪いとも無いんですが、所々、状況と表情が合っていない場面があったのが気になりました。
個人的には前作のような2Dのデザインでスチルグラフィックが欲しかったですね。
ただストーリー上、スチルグラフィックを使わないという選択にも、もしかしたら意味があるのかな、とも思います。

登場キャラは主人公以外はフルボイスでしゃべります。
声優は納谷六朗さん、TARAKOさん、釘宮理恵さんなどなかなか豪華。
ヒロイン・ファイの声がTVアニメ『それでも町は廻っている』の歩鳥の人(小見川千明さん)だと途中で気づきました。
大声がひっくり返るようなところで(笑

キャラクター同士の会話のなかで内容的にやや軽いかけ合いが少なからずあるのは、人によっては気になるところでしょうか。
私もボタン連打したところもありますが(笑)、まぁこのテのアドベンチャーゲームではよくあるご愛嬌。


16個ほどの脱出パートとストーリー(+移動シーン)でなかなかの時間的ボリュームがあると思います。
正確には覚えていないんですが、おそらく後半あたりの段階で20時間は超えていた記憶があります。


総じて脱出ゲームとして、物語として、十分楽しめました。
特に、多くの謎が隠されながら、徐々に明らかになっていく物語には引き込まれました。
個性的な登場人物たちそれぞれにも謎と隠された真実があります。
できれば前作をプレイしておくほうが望ましいですね。
脱出パートのパズルの中にはちょっと頭を悩ませる部分もあるかもしれませんが、手に入れたヒントをもとに丁寧に考えていくことが求められると思います。





関連記事:
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