黒蘭の蔵

気に入ったもの、気になったものを放り込んでおく蔵
2018/12/28(金)
前回に続いて、PSVR『Déraciné(デラシネ)』に関して、考察というほど深くはありませんが、思ったこと、感じたことをつらつらとまとめてみます。
ひとまず最終回となります。
あくまで私個人のいち解釈です。

前回、その8はコチラ
その1はコチラ

※本作は内容に関して一切の事前情報なしでプレイされることをお薦めします。
重大なネタバレも含めて記していきますので、いずれプレイする気があるという方はご注意ください。




◇妖精への視線

ゲーム中、止まった時間であっても、子供たちの顔に近づくと目だけはプレイヤーの方を向くことがあります。
私が最初、登場人物の視線が気になったのは11月3日のユーリヤから森へ入った子供たちを助けて欲しいと言われている間、なんか目が合ってる気がすると感じたところでした。

実際、このときのユーリヤは視線をプレイヤーの方に合わせてくるようになっているようですが、その時は知らず、話が終わったあと顔を近づけてみると目がハッキリと動いたのでかなりビビりましたねw
ちなみにルーリンツが命の時間を奪われるときと、ユーリヤが復活するときも目が合うようです。

その後、他の子たちでも顔を近づけて目が動くか確認しましたが、今度は動く場合と動かない場合があることが気になりました。



結論から言うと、おそらく妖精の存在を確信すると止まった時間でも目が妖精の方を向くようになると思われます。
全ての場面で確認したわけではありませんし、角度や表情によって確認できない場面もあるので断言しにくい気持ちもありますが、私はそう考えています。

ユーリヤは9月17日からほぼ全ての時間で目が動きます。
それは彼女がプレイヤー妖精に会う前から妖精の存在を疑っていないからだと思います。

ミイラ化した状態でも顔を近づけてみると、まぶたを閉じながら眼球を動かしているような反応が見られます。
しかも雪山での消失後、1年後の12月11日に動いているのが確認できます。
11月3日過ぎには精神体ユーリヤは消えてしまったはずで、それは死を意味したのかと思ったのですが違うのでしょうか?
正直、今は考える気力がありませんw

校長も同様に妖精の存在を確信しているはずですが、最初の2月4日で反応が無かったんですよね。
姿勢のせいでしょうか?
犬のダニーは動物的感覚のようなもので、ネコのティアは止まった時間でも動けているような印象です。

他の子供たちはシチューにイタズラの10月20日で顔を近づけても目は動きませんでしたが、イタズラが終了して移動した次の時間、10月22日から目が動くようになりました。
それよりも過去になる2月4日にはやはり目は動きません。



マリーは最初の10月22日では確認できるんですが、その後は10月31日18時まで動かない場面が続くのが断言しにくい理由でもあります。

ついでに10月31日18時、音楽堂の外にいる校長に顔を近づけると、閉じたまぶたをうっすら突き抜けて眼球が動いているのも確認できます。



◇物語の終わり

ユーリヤから命の時間を奪わず、指輪を手に入れなかったプレイヤー妖精は書籍「見えない妖精たち I」にあるように、ただ消えていくのでしょう。

一方でエンドロールに描かれているように、ロージャがケガをした過去は変えられなかったものの、学校の子供たちは穏やかな日々を過ごせているように見えます。
しかし学校の外では消失がまだ広がっているのかもしれません。
少なくとも、ロッブの森の妖精はまだうろついていることでしょう。

ゲームとしての物語の結末に安堵する反面、その先の物語を想像すると、果たしてグッドエンドと言えるのか。
不安を抱いた終わりを迎えます。



◇ちょっとした謎



――ニルスの白紙投票
最初の椅子決めをする10月22日、白紙投票を見たルーリンツが「あのことを忘れられない」ニルスが白紙のまま投票したものだと察しますが、初回プレイではなんのことか分かりませんでした。
その後、ニルスの言霊から、ユーリヤが命の時間を失ったことと妖精が関係あると考えたニルスは、妖精に対して不信感を抱いていると分かりました。




――マルガレータの大好きな場所にコイン
音楽堂で手に入るマルガレータのヒントに、コインは彼女が大好きな場所にあると書かれていますが、礼拝堂のデッキにはありません。
しかし安楽椅子近くの床を見ればわかる通り穴が開いています。
その下は犬のダニーがいた場所で、ここで見つかるコインはもともと礼拝堂のデッキにあったものが下に落ちたものではないでしょうか。
ちなみにこのヒント、昨日になって初めて見つけましたw




――第二教室、後ろの黒板の肖像画
トレーラーやゲーム開始直後、ひとつだけ子供が描いた絵のようになっているのが、少し不穏な印象を受けたんですが、答えは簡単でしたね。



署名を見ると他の絵はマリーによって描かれ、マリーの絵はロージャが描いたもののようです。
分かっていれば何ともない、むしろ微笑ましくも感じるものでも、知らなければそのアンバランスさに不安をかき立てられてしまいます。




――幼児ニルスの服
写真を見たとき一瞬、スカート履いてるのかなと思いましたが、ズボンの裾のようなものが見えるので、その上にスモックかエプロンのようなものを着ているのだと思います。


――2階の校長
2回目の6月1日に校長が2階にいることが分かります。
一瞬、どうやって車椅子で2階に行ったんだろうと思ったんですが、これも答えは簡単。



2階の開かずの部屋から校長室に下りる階段のところに1台の車椅子があります。
別の時間、ルーリンツがいる12月11日に2階へ上がったところにも1台の車椅子があります。
6月1日、校長は校長室奥の階段で車椅子を降り、おそらくは階段を這い上がって、2階の車椅子に乗り換えたのだろうと思います。




――ネコのティアは実在する?
ユーリヤが持ち上げる以外、他の子供たちと絡んでる様子がない(通せんぼキャラなので当然なんですが)のでティアもまた霊的な存在なのかと疑ったことがありました。
しかし、エンドロールで礼拝堂のデッキにいる校長の膝の上にしっかり抱えられているように見えるので実在していると思います。
たぶんw



◇残された謎と個人的な答え

――プレイヤー妖精はどのようにして生まれたのか
妄想的答えはその7のコメント欄をご覧ください。


――プレイヤー妖精に語りかけてくる声の主は何者なのか
英語音声で「My dear.」と呼びかけてくることから、プレイヤー妖精=アレクシスに対して親しみを感じている人のように思います。
個人的にはマルガレータの声と思いたいのですが、これも妄想に近い。
まー、ゲームとしてのガイドと言ってしまえば元も子もありませんがw


――そもそもこの世界に妖精は実在したのか
私はこの世界に妖精は存在しておらず、ローアンの研究者たちは物語の中にしかいなかった“妖精”を生み出したことで、“消失”という大災害を引き起こしてしまったのだと考えています。


――蓄音機のある謎空間はなんなのか

――Abigeilとは何者か

――マルガレータは学校のどこで生活していた?

――研究レポートはいつ、だれが書いた?



等々、まだまだ謎は残っていますが、本考察はこの辺で終了としたいと思います。



一連の考察内容は、あくまで現時点での私個人のいち解釈に過ぎません。
今後もゲームは周回するでしょうし、そこで新たな気付きがあったり、考えが変わることもあるかもしれません。
その場合、過去記事の加筆修正や新たな記事を上げるかもしれませんがひとまずはここで終了とさせていただきます。

長々とお付き合いくださった皆様に感謝申し上げます。
『Déraciné(デラシネ)』は素晴らしーね!



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