黒蘭の蔵

気に入ったもの、気になったものを放り込んでおく蔵
2009/09/23(水)
植物図鑑/有川浩 角川書店




冬の終わりの呑み会帰り、行き倒れている彼を拾った。
今思えば、なんと無防備な。

翌朝、彼が作った朝食に涙が出た。
そしてルームシェアが始まった。


さやかが男から聞き出したのは、イツキという名前だけ。
それでも、イツキが料理上手で野草にやけに詳しいことは分かった。
野草狩りに、二人で出歩くようにもなった。


そして彼は姿を消した。



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2009/07/09(木)
カンニング少女/黒田研二 文春文庫




有名私立大学・馳田学院に通っていた姉・芙美子を事故で亡くした天童玲美
彼女はある日、姉の手帳に書かれたメモを見つけ、姉の死に疑問を持つ。
その真相を知るため馳田学院入学を思い立つが、彼女の成績ではかなりの難関。

そんな彼女の想いに応え、力を貸そうとする学年一の優等生の並木愛華、機械いじりが得意な平賀隼人、そして芙美子の陸上部での後輩だった椿井杜夫

彼らのたどり着いた結論は、カンニング作戦。

カンニングは成功するのか?
そして事故の真相は?


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2009/06/22(月)
Story Seller/新潮社ストーリーセラー編集部 編




首の骨を折られる殺人事件。
その目撃証言から浮かび上がった犯人像によく似た男。
さらにその男に間違われるほどよく似た、もう一人の男。

伊坂幸太郎 首折り男の周辺


チームワークとプライドと駆け引きと契約。
自転車ロードレースチームに所属する男たちの物語。

近藤史恵 プロトンの中の孤独


思考すればするほど、脳が劣化し死に至る奇病に罹った妻。
彼女の職業は「小説家」。

有川浩 ストーリー・セラー


厳格な祖母が君臨する、かつての名家に生まれ育った純香。
彼女が十五になったその日から仕えることになった使用人、五十鈴。
一時は主従というより友情にも似た関係の二人だったが。

米沢穂信 玉野五十鈴の誉れ


東京タワーのてっぺんで人が死んだ。
事故か事件か。
東京タワー内の商店に勤める土江田に探偵が近づいてきた。

佐藤友哉 333のテッペン


童話作家の圭介はクリスマスソングが流れるホテルのラウンジで、同窓会が始まるのを一人待っていた。
思い出すのは当時付き合った弥生と、彼女と別れるきっかけになったある事件。

道尾秀介 光の箱


普通の女子高校生、普通の受験生という状態に内心苛立ちつつも、ずれ方の分からない利奈。
あるとき彼女は見た。
目の前で人が消えるのを。
そしてそれはクラスメイトの秋山隆二だった。

本多孝好 ここじゃない場所


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2009/05/16(土)
夜は短し歩けよ乙女/森見登美彦


「黒髪の乙女」と彼女に片思いする「先輩」の幻想恋物語。
彼女に近づこうと頑張る「先輩」、それに気づかないほんわか「乙女」、そのほか「個性的」では片付けられないユニークな登場人物たちが楽しいです。

ファンタジーなんですが、当たり前の出来事のように描かれて、それをこちらも受け入れて読んでしまえるのが不思議です。
文語調というか古風なセリフ回しや文体、単語も気持ちよかったです。

9日に載っけたダ・ヴィンチ5月号に、この作品の百人書評ってのが載ってましたが、「先輩」の行動を“ストーカー”と評するのはちょいと異論があるなぁw
勿論レビューしている方もそんなに深刻な、犯罪者扱いしてるわけではないでしょうけどね。

ジブリでアニメ化希望、なんてレビューもありますが、私は今敏(こん さとし)作品でお願いしたい。

2009/04/13(月)
三匹のおっさん/有川浩 文藝春秋




還暦を迎え、定年退職した剣道の達人、「キヨ」こと清田清一
息子夫婦に譲った居酒屋「酔いどれ鯨」の元店主で柔道家、「シゲ」こと立花重雄
工場の経営者、工学系で頭脳派、「ノリ」こと有村則夫

かつて「三匹の悪ガキ」として町内中に悪名を馳せた三人が、密かに自警団を結成。
六十歳になったからといって「おじいちゃん」とは呼ばせない。
活きのいい「おっさん」たちが、ご町内で起きる数々の事件に立ち向かう。



積ん読の危機を乗り越えて読了w

有川作品の特殊部隊ものの変形といった感じでしょうか。
ちょっと重めの、考えさせられるテーマの事件もありますが、やはりエンターテインメント作品としておっさんたちの活躍をご覧いただきたいですね。

須藤真澄さんの描くイラストもかわいくて楽しいです。

ラブストーリー要員として、キヨの孫・清田祐希とノリの娘・有村早苗の高校生コンビが駆り出されていますが、ややアッサリめの印象です。
ま、主役はおっさんたちですからw

もっと詳しく知りたいという方は文藝春秋の『三匹のおっさん』特設サイトへどうぞ。

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